TシャツDICTIONARY

生産・加工・原料について

立体裁断

立体裁断というのは平面的な生地に対して人体模型などを使い、人間の体に合わせた動きやすい裁断を目指す裁断方法です。この裁断方法を使うことでデザイン的にはシンプルなTシャツでも、着やすさを追求した形を作ることができ、シルエットもよくなるためカッコイイTシャツを作ることが可能です。さらに人間の体に合わせてあるため着やすさは抜群といいことづくめです。この立体裁断をされていないTシャツは大きめにサイズがとられていることが多く着たときにあまり、良い印象を与えません。Tシャツを買うなら立体裁断をされているものを選ぶのが良いと思います。


丸胴

Tシャツは一枚の布で出来ているワケではなくほとんどの場合2枚の生地を前後で縫い合わせた形をしています。しかしそれとはべつに筒状の布をそのまま使った丸胴という方法を用いている場合があります。この丸胴の特徴はサイズ別に布をそろえる必要があることと胴の部分がどうしてもまっすぐになってしまうため、腰の部分をシェイプしたデザインなど、デザインの自由度が高いとうデメリットがあるのですが、逆に、布を2枚使った物より布を広い範囲で使えるため布が無駄になりませんし、合わせ目が無いため着たときにとても着心地が良いというメリットもあります。


セットインスリーブ

肩から脇に掛けてアームホールをとって袖を身頃に縫い付けたTシャツの基本スタイルのことを言います。


ラグランスリーブ

衿ぐりから袖下にかけて斜めに切り替えの入った袖。クリミア戦争中にイギリスの陸軍司令官ラグランによって考案されたとされる。


綿花栽培

現在、綿花の栽培は世界約80ヶ国以上で行われ、地球緑化にも役立っています。ただ、日本では、商業的にコストなどが合わず商業栽培されている例はなく、アメリカ、オーストラリアなどから原料として輸入されています。 綿の木はあおい科綿属の一年生、または多年生草木で、きれいな花を咲かせ、花が咲いた後にできる実(コットンボール)が成熟し、はじけ、中から白い綿繊維があふれ出るます。 コットンボールがいっせいにはじけると、綿畑一面に白い花が咲いたような感じになるために綿花と呼ばれています。


オーガニックコットン

農薬や化学肥料を使わずに、自然のサイクルに逆らわない農法で育てられたコットンです。製品化された状態では、一般農法の綿でも洗い、染色加工を経るために残留農薬の心配はないとされているため、主な栽培目的としては、化学肥料、農薬などによって周辺環境や土壌に悪影響がおよばないようにすることや、ファーマーや農場周辺居住者への農薬などによる影響を防ぐことがあげられます。

近年エコロジカルなものとして注目、評価され、現在トルコ、アメリカ、ペルー、インドなど約18ケ国で栽培されているが、全世界の綿花の作付面積からみると、未だその1%にも満たないといわれています。


コーマ糸

綿花を紡ぐ最終工程でコーミング(combing=櫛がけ)を行い、短い未熟部分を約15%〜20%取り除いた綿糸です。コーミングを行うことで長い繊維だけが平行に揃えられた糸は、強さを増し、けばだちも少なく艶の良いものになります。日本の紡績会社のコーミングの技術力は、世界的にも高く評価されています。


番手(綿糸)

糸の太さの単位で、基準重量1ポンド(約453g)あたり単位長840ヤード(約767.8m)の何倍になるかで表わし、綿糸の場合、数字が小さいほど紡績糸は太いということになります。通常Tシャツ用としては40番手、30番手、20番手、18番手(国内紡績会社はほとんど生産していない)、16番手が用いられることが多く、一般には20〜16番の太番手を使用したTシャツを、いわゆる「ヘビーウエイト」と呼ぶことが多いです。


天竺編み(平編み)

立体裁断というのは平面的な生地に対して人体模型などを使い、人間の体に合わせた動きやすい裁断を目指す裁断方法です。この裁断方法を使うことでデザイン的にはシンプルなTシャツでも、着やすさを追求した形を作ることができ、シルエットもよくなるためカッコイイTシャツを作ることが可能です。さらに人間の体に合わせてあるため着やすさは抜群といいことづくめです。この立体裁断をされていないTシャツは大きめにサイズがとられていることが多く着たときにあまり、良い印象を与えません。Tシャツを買うなら立体裁断をされているものを選ぶのが良いと思います。


フライス編み(ゴム編み)

緯メリヤスの基本編みの1種で、縦方向に表目と裏面の縦に連続したループ(編目)が、交互に並んでいるもののこと。そのため生地の裏表の区別がありません。横方向の伸縮性が大きさからゴム編みとも呼ばれ、フィット感に優れる特性から、レディースのいわゆるピタTやメンズのタイトフィットTシャツに用いられるほか、天竺編みのボディー(身頃)のTシャツの衿部分に使用されています。


スムース編み(両面編み)

1×1フライス編みを2つ組み合わせた両面編みの別称で、編地の表面が滑らかで、すべすべしていることからスムース(編み)と呼ばれています。表裏どちらの面から見ても編目がなめらかで、多少厚みのある質感と、適度に抑えられた伸縮性が特徴です。


度目、度詰め

度目とは、編目の密度を表現する慣用語で、度詰めとは密度を詰めて生地を編みたてることいいます。ただし、度目を詰めたからいい生地になるというものではなく、糸質、度目などの各編み機の設定、その後の染色過程など全てのバランスを取ることに、経験や知識などが必要とされます。


目付け(グラム、オンス、匁)

一定の大きさの生地(生地目付け)または製品(製品目付け)の重さ(グラム、オンス、匁)のこと。ただし基準や尺度は業界で統一規定されたものは無く、国やメーカーによって異なるために、消費者にとって正確な判断基準とはなりにくいです。例えば生地目付けの場合、同じ生地の1平方メートル分であっても、未染色、染色後の白生地、濃色生地では目付けは異なります。しかし、どの状態で計るかの決まりは特に無く、各メーカーが選択して計測しているので確認が必要です。


縮率

まず素材として綿は、もともと洗濯などをした場合の縮み率は多く、その縮率は約12%位と一般的にいわれます。

またTシャツに用いられるニット編みの生地は、Yシャツなどの布帛生地に比べて縮みやすい構造をしているが、そのことがTシャツに適した肌さわりの良いやわらかさや、快適な通風性を生んでいます。

ただし、綿のニット製品といえども、見かけ収縮率が大きいと消費者の混乱をまねく恐れがあるため、検査機関では、メーカーが編み機の度目調整や生地の染色上がり時のセット巾の適切な設定、防縮加工などを施すことにより約7%までの縮率に抑えることを求めています。


防縮加工

湿気を与えて緩和収縮を行ったり、生地の染色上がり時にタンブル乾燥を行い、予め生地段階で縮ませることでニット編みの生地が洗濯などで縮む、いわゆる縮率を少なくする加工です。海外メーカーではpre-shrunkと呼ぶところもあります。


絵表示(洗濯ネーム)

繊維製品は、品質表示のほかに、洗濯などの取り扱い方法を簡単に知らせるために絵による表示がなされています。

この絵表示は、JIS規格で定められたもので、その記号には、(1)洗濯方法 (2)塩素漂白の可否 (3)アイロンのかけ方(4)ドライクリーニングの可否 (5)しぼり方 (6)干し方 の6つが規定されています。


プリントについて

シルクスクリーン・プリント(捺染)

染色法の一種で、一般的にTシャツのプリントには最も多用される手法です。工程としては、デザイン1色毎にシルクスクリーンの版を制作、その版にインクを入れ専用のスキージで生地に直接刷りつけていきます。多色プリントの場合はその工程を繰り返します。

その後、ベーキングと呼ばれる熱、乾燥処理を施すことでインクは定着されます。一般的に水性、油性の大きく分けて2種類のインクがTシャツ用としては用いられています。

制作枚数にかかわらず製版代がかかるために、特に多色プリントやプリント箇所が多いデザイン、または小ロットの場合には版代償却コストがネックになる場合があります。


水性インク(顔料、ラバー)

風合いが比較的良好なことが特徴で、特にEU圏や日本ではTシャツ用として使用率が年々高まっています。また国産インクメーカーの努力により、この10年でかなりの進化を遂げて、表現力や作業性も上がってきています。その他、版の洗浄が水でできるため石油系溶剤が不要なこと、ダイオキシン類発生のおそれが無いこと、非アルキルフェノール型インクが開発されたことなどから、作業従事者への負担、および環境負荷が少ないと評価されています。ただし現状では、油性インクと比較した場合、版詰まりを起こしやすく再現性の限界がある点や、先に刷ったインクが乾かない状態で、次のインクを刷り重ねられないために機械印刷には不向きであること、水性とはいえインク特有の匂い(※1)はあることなどの改良課題は残っています。(※1)洗濯していただくことにより軽減します。


油性インク(アメリカンラバー、プラスチゾル)

作業性が良く、機械印刷での大量生産が可能で、しかも版詰まりがおきにくく非常に細密な表現が可能と、Tシャツのプリントに適した要素が多いため、Tシャツの本場であるアメリカでは、多くの工場で油性インクが用いられています。ただし塩ビベースの油性インクの問題点として、臭気が多く、版の洗浄などに石油系溶剤も使用するため、作業従事者へ防護マスクや換気など充分な配慮が必要となる他、焼却時のダイオキシン類発生の可能性があることなどがあります。


フロッキー・プリント

一見するとフェルトが貼ってあるように見え、つやはなくマットな感じに仕上がる手法です。あらかじめ転写シートに加工されたものを熱圧着させる方法、糊をスクリーンでプリントした上にフロッキーシートを熱圧着させる方法、植毛フロッキー、以上の3通りの方法が一般的には用いられています。


カラーコピー転写

製版が不要なためオリジナルでTシャツを1枚でも気軽に作るというニーズに合う気軽なプリント加工法です。カラーコピー機を使用してコピーした糊のついた転写紙を、Tシャツへ熱圧着させます。短所としてはデザイン部分以外の個所に不要な糊部分が残ったり、何かを貼り付けたような風合いになり、洗濯に多少弱いということがあります。


デジタルコピー転写(通称)

カラーコピー転写の短所である、デザイン部分以外の糊残り、および洗濯堅ろう度の弱さを解決するために考案された手法です。カラーコピー機でコピーした専用紙に、デザイン部分のみに専用糊をスクリーンでプリントし、その後、転写紙をTシャツに熱圧着します。使用する糊も、通常の転写マーク用のものを使用するため、洗濯強度も強くなっています。


昇華転写

あらかじめ染料インクを、転写紙にインクジェットプリンターで印字したものを、Tシャツにあてて熱加工することにより、気化したインクを化学繊維に染める手法です。非常に細かな表現が可能で、特に写真やCGのプリントには好適で、洗濯にも強く、製版も必要としないなどメリットも多いです。ただし綿素材には加工ができないため、一般的には表面ポリエステル、裏面綿のT/Cの生地を使用した昇華転写プリント用に製作されたTシャツを使用します。


インクジェット・ダイレクト・プリント

専用インクジェット・プリンターで染料インクまたは顔料インクをTシャツの生地に直接プリントする手法です。製版が不要で、ぼかしやグラデーションや写真など細密な表現やスクリーン・プリントでは、プリントが難しい縫い目の段差部分などにもプリントが出来るなど長所が多く、これから期待できる新技術です。ただし、まだ普及台数が少なく、プリントスピードも限界があるために加工コストは高めになります。